マスク生活 顎関節症

マスク生活が顎関節症と関係しているという報告があります。マスクをしていると、マスクの下のお口や顎に、知らないうちに力が入りやすくなってしまいます。また、マスクをしながら会話をすると顎を動かさないので、顎関節症の初期症状である口の開きづらさや顎の痛みの自覚がなく、重症になって初めて気がつく人が増えています。

顎関節症とは、顎の関節や筋肉に異常が起こることで、顎の痛みや口の開きづらさなどの症状が出る病気です。原因はさまざまですが、ストレスや歯ぎしり、噛み合わせの悪さなどが挙げられます。

顎関節症を予防するには、マスクを外したときに顎の関節を動かす体操をすることが効果的です。例えば、「アイーン体操」というものがあります。これは、「あ」「い」「う」「え」「お」という母音を大きく発音しながら、口を大きく開け閉じすることで、顎の関節や筋肉をほぐすものです。他にも、「なにぬべ体操」というものもあります。これは、「な」「に」「ぬ」「ね」「べ」という母音を発音しながら、舌先で上あごを押すことで、舌や口腔周囲の筋肉を鍛えるものです。

顎関節症の原因は、さまざまですが、主に以下のようなものがあります。

  • ストレスや不安などによる歯ぎしりや歯くいしばり
  • 噛み合わせの悪さや歯並びの乱れ
  • 顎関節の急激な負担や外傷
  • 関節リウマチや痛風などの全身性の疾患
  • 歯科治療や口腔外科手術などによる顎関節の刺激

顎関節症は、大きく分けて以下の3つに分類されます。

  • 筋性顎関節症:咬筋や側頭筋などの咀嚼筋に異常があるもの。筋肉の緊張や炎症が原因で、顎の痛みや口が開けにくいといった症状が出る。
  • 内部障害性顎関節症:顎関節を構成する骨や関節円板に異常があるもの。関節円板がずれたり、骨がすり減ったりすることで、顎で音がする、口が開けにくい、顎が外れるといった症状が出る。
  • 関節周囲性顎関節症:顎関節周囲の靭帯や神経に異常があるもの。靭帯の損傷や神経の圧迫などが原因で、顎の痛みやしびれなどが出る。

マスクを長時間した後に口をパクパクするとちょっと違和感があるなとは思っていたのですがやはり影響していたのですね。